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第21回文化サロン 2006年9月21日(木)

  「小岩井農場の自然散策の楽しみ方」
ゲストスピーカー 齊藤 政宏氏
小岩井農場まきば園企画マネージャー・野生サクラ草ネットワーク代表
プロフィール
 1954(昭和29)年生まれ。
 盛岡一高を経て岩手大学工学部応用化学科卒業後、岩手県内中学校の理科教員として22年勤務。盛岡市立乙部中学校教頭を最後に退職。
 1999(平成11)年小岩井農場株式会社に入社(経営開発室配属)。翌年から小岩井農場まきば園勤務(企画マネージャー)。

盛岡天文同好会会員、盛岡一高天文台運営委員、天文普及教育研究会会員、岩手地学研究会会員、野生サクラ草ネットワーク代表、滝沢村環境パートナーシップホタル探検隊リーダー。
 本日の文化サロンでは、日頃接している小岩井農場の自然の美しさを紹介していただきながら、その楽しみ方を教えていただきました。


小岩井農場に勤務されていたISN副理事長の
佐藤さんが齊藤政宏さんを紹介された。
 齊藤さんは、小さい頃から星が好きで、天体写真集や天文に関する本をよく読んでいたそうです。22年間の中学理科教員をやめて盛岡市の子ども科学館プラネタリウムの担当になり、今までの義務教育の仕事から社会教育の仕事をするようになり、その楽しさ、大切さを体感されていたようです。
 その後教育の場にもどったものの乙部中学の教頭を最後に退職し、大好きな天文台のある小岩井農場に再就職された。
 
 (2006年2月26日岩手日報)の記事から抜粋 「小岩井農場まきば園企画マネージャー齊藤政宏さんが手作りの空気望遠鏡を作成。まきばの天文館にはイタリアの天文学者G・ガリレイが作ったガリレイ式望遠鏡の複製があるが、空気望遠鏡のほうが性能がよく月のクレーターもはっきりと見える。『レンズさえ手に入れば作れるな』と思い久保田光学(花巻市)の社長さんに会ってお願いしレンズを入手。2003年に日本最大の空気望遠鏡を手作りし、2004年には2号を作成、3号目は城西中科学部の生徒に制作指導し完成させた。」

 このように天文学に通じた齊藤さんだが、本日は私たちシニアが好む植物を中心に小岩井農場の自然の楽しみ方を話してくださった。
  映し出された写真は、齊藤さんが自ら撮られたそうだ。。小岩井農場の魅力を知り尽くしている齊藤さんだからこそ撮ることができたであろう写真、どれもが晴らしかった。
  

 小岩井農場の魅力
1.生産事業で作られてきたフィールド
 ・山林事業(植林地・林道)
 ・酪農事業(牧草地・農道・牛舎・パドック)
 ・観光事業(まきば園・宮澤賢治碑・まきば
    の天文館・展示資料館・乳業工場)
 ・歴史と文化財(登録有形文化財群)
2.残されている自然度の高いフィールド
 ・河川・湿地・池その周辺  
 

申し込みや詳細は
小岩井農場まきば園のホームページから。 
  小岩井農場は自然や文化の宝の山だと実感された齊藤さんは、そこは社会教育の宝の山とも感じられ様々な企画を打ち出されていった。
 それが、「毎日農場散策=自然と触れ合い&健康散策・参加料500円、小学生300円、4月22日〜11月5日まで毎日受付(ガイドが付き)」
 「スペシャルウォーク=4月から11月まで月1&2回の特別企画、参加料500円〜700円ほど、もちろんガイド付き」
 他にも「森林学習と体験」などがある。
 スペシャルウォークは「大雪原初歩きウォーク」、「満月ウォーク」「早春のザゼンソウを見に行こう」、「湿原のミズバショウを見に行こう」、「春の森のいぶきを探して」、「野生サクラ草に会いましょう」、「長編詩『小岩井農場』をたどる」、「ホタルと七夕の星ウォッチング」、「水辺の昆虫観察会」、「森と渓流を歩き溶岩を探そう」、「賢治ウォーキング」、「銀河鉄道天の川散歩」、「牛舎ウォーク&バターづくり」などなど、季節ごとに魅力的な企画が用意されている。
 小岩井農場の住所は、雫石町丸谷地とあるように湿地で今のように高い木々が生い茂っていたわけでなく小岩井駅までさえぎるものがないような荒れ野原だった。
 創業から115年、最初に植えたスギは樹齢百年以上もあり、それは見事だそうだ。
 (上の写真)小岩井のミズバショウは、小型で仏炎苞が2枚重なっている。春ラン、エビネ、銀ランなど湿地帯の植物が観察できる。ギンランはRDB(レッドデーターバンク)のAランクに登録されている絶滅の危機がある植物。
 他にも様々な四季の自然の楽しみ方の企画と、写真を紹介してくださった。小岩井農場の懐の深さを充分に感じることができました。

 観察か散策か
参加者が求めているのは?
1.学び・・・知識や経験を結び付けたい。
2.遊び・・・楽しく自然に触れたい。仲間と語り合いたい。
3.癒し・・・健康増進、別世界で気分を変えたい。
このように求めるものは様々なものだが、その全てに対応できるのが小岩井農場といえるのだろう。

 素晴らしい岩手の財産だと心から思いました。
 

 相の沢の中洲には色合いの異なる野生のサクラ草のお花畑が観察できる。
 第1回目の野生サクラ草サミットに鷲谷東大教授を迎え、2回目は岩手大学の竹原教授にいらしていただき、野生種の保護や増殖について考える機会を得た。
 自然を守っていくにはどうしたらよいのか、自然のありかたや地域のありかたを考えるきっかけは、好きな植物、生き物をみるだけでもわかってくるものだ。そのように語られた。 
    話題の一本桜
 写真展で入賞した作品に、この風景があったということで注目を浴び、壬生義士伝でも使われこともあって全国からの見学者が増えた。
 また来年のNHKの朝のドラマでも使われることになっているので、見学者の駐車場をつくることになっているとか・・・。

 秋には紅葉、木の実やきのこの楽しみもある。→
 

 最後にお得情報をいただきました。
 小岩井農場まきば園の入場料は、中学生以上500円、子ども250円ですが、年間パスポートというものがあり、なんと1000円だそうです。


ホタルをみつけたら連絡くださいと言われ
ゲンジホタル、ヘイケホタルの見分け方を
教えてくださいました。
 今日は大自然を見るだけでなく学び体験する楽しさをたくさん教えていただきありがとうございました。
 齊藤さんが映されたスライドの一部を借用させていただきました。             (写真・記 小泉)