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 第17回文化サロン
「お茶にひかれて〜中国茶・気仙茶」
ゲストスピーカー 前田 千香子氏    焙茶工房しゃおしゃん店主 
プロフィール

 前田千香子氏は1966年盛岡市に生まれる。
 中国茶の魅力にひかれ、お茶を勉強するため公務員を退職し、2000年6月から2001年11月にかけて台湾・中国・香港に滞在、中国茶の製茶・鑑定の基礎を学ぶ。
 さらに翌年2月から1年間台湾で中国茶の焙煎技術の修業を重ねた後、盛岡市材木町に「焙茶工房しゃおしゃん」を開業。
 中国茶(とくに産地直送の自然茶や有機栽培茶)や気仙茶の焙煎加工・販売のほか、出張お茶講座などを行っている。
お店の名前「しゃおしゃん」とは?

中国語で小香と書き、前田さんの中国修行時代の愛称だったそうです。

前からお茶が好きだった前田さんは台湾の友人を訪ねた折り美味しいお茶をご馳走していただいたことがきっかけで中国茶に魅かれるようになり、台湾、中国各地においしいお茶を求めて何度となく渡ったそうです。
そのうち中国茶の勉強のため県庁を退職し、台湾に渡り、その後中国の福建省アモイに移り、香港、再度台湾とお茶修行をされたそうです。
烏龍茶の故郷は?

台湾の向かいの福建省。
お茶は中国全土で栽培しているわけではなく、
緯度35度から南で作られている。
北京ではジャスミン茶が多い。南方から運ぶうちに
品質が落ちるのをカバーするためジャスミンで
香り付けしていると考えられるとか。

中国茶は茶褐色の烏龍茶がほとんどと思われて
いるかも知れないが緑茶が8〜9割だそうです。
 
お茶の原産地とは?
ヒマラヤの近く、雲南省。 
樹齢2007年、1700年、1200年ほどの古いお茶の木があるそうです。
人がお茶を飲み始めたのは1世紀あたりといわれていて、日本では800年ほど前(鎌倉時代)にお茶の木が渡ってきたそうです。
中国雲南省西南部にある千年古樹園は、樹齢数百年から800年に及ぶ古い茶樹が自生し、肥料や農薬など一切使われていないとのこと。
              木に登っての茶摘(前田先生が持参した写真)→

緑茶、烏龍茶、紅茶は異なった種類のお茶の木から摘まれた物なのか?
 同じ茶葉から 発酵によって緑茶、
 烏龍茶、紅茶と変化する。
 
 お茶は摘んだときから酸素と
 触れることで発酵が始まる。

 焙煎で渋みが少なくまろやかに
 なっていくそうです。
お茶を飲むということは?

お茶の育った環境を身体に取り込むこと。それならば当然、人の手のあまり加わっていない(農薬や肥料など使っていない)環境の良い地域の土、水で育ったお茶の木から摘まれたお茶を飲みたいですね。

おいしいお茶とは?

環境の良いところで育ったお茶の木から摘んだ葉をゆっくりとしっかり焙煎したお茶がおいしいい。
そして心をこめて淹れると不思議と美味しくなるものだそうです。

気仙茶とは?

岩手県南部の気仙地方では江戸時代からお茶の栽培がされてきて今も150戸ほどで茶摘が行われているが、自家消費が主で生産量は400Kgほどで販売量はほとんどない。今はお茶の木も少なくなっているそうです。
気仙茶は北限の茶とされる。静岡は明治になってからお茶が栽培されたところで歴史的に京都の次は気仙ではないかといわれている。
美味しいお茶を求め中国各地をまわって美味しいお茶は、環境の良いところで育ったお茶の葉を使っているとわかってきたら、日本にも良いお茶の木があるかもしれないと考えるようになったとか。そんな時に、気仙地域で人の手が30年以上加えられていない半野生化したお茶の木と出会うことができたそうです。
 
 気仙茶の茶摘をする前田さん
 (持参した写真から)

 肥料、農薬を使っていない気仙茶
 を中国で覚えた焙煎技術で製茶し
 販売するようになったそうです。
 
 良いお茶は、何年も保存できる
 そうです。また良いお茶は身体が
 楽になるそうです。
 
お茶の試飲。気仙茶と千年古茶青プーアール

千年古茶を使って緑茶のようにほとんど発酵(酸化)させずに作ったのが「青プーアール」。急須に入れた茶葉に鉄瓶で沸騰させた湯を注ぎ蓋をしてしばらく置いておく。
淹れる前に茶葉の香り、色を楽しむ。



南部鉄瓶で湯を沸かすと美味しいお茶が味わえる。

もちろん環境の良いところで育った茶葉を使うことが大事。

お茶を淹れる時は、お茶に心を置く。気持ちを込めて淹れる。


最初に細長い茶器に
お茶を淹れ、低い茶器
に移して香りを聞く。

千年古茶の芳香な味わいと気仙茶の爽やかな味わいを楽しむことができました。

前田さんの生き方がしっかりと反映されたお茶の味わいに感動しました。

「焙茶工房 しゃおしゃん」のホームページはこちらhttp://www8.plala.or.jp/xiaoxiang/index.html
                                                         (写真・記小泉正美)